社債

社債とは、企業が発行する債券のことです。企業側からは負債(借入れ、借金)となりますから、資本となる株式とはまったく異なります。投資側からは満期後に元本は返済され、利息がつきますから、利回りのいい定期預金と同じように考えることができます。企業側は銀行から借入れすると毎月の返済が発生してしまうので、高い利回りで発行しても社債は資金繰り的に有効な手段となっています。

企業の信用度により利率も異なる

社債は、国債や地方債と違って相手が企業ですから、倒産してしまった場合は元本割れのリスクが発生します。

ただし株式とは違い、社債は本来貸し付けであるため、倒産しても一定割合は戻ってくる可能性があります。債権者への返済が株主よりも優先されるため、元本保証とまではいきませんが、ある程度の安全性は確保されるでしょう。

社債の利回りはどれくらい?

募集は公募(公募債)と私募(私募債)の2種類があります。

私募は経営者の親戚や親密な関係の取引先、銀行で小口ですから、一般的には広く募集する個人向けの公募債を購入することになります。

公募債は主に投資適格(BBB以上)の格付けされた大手企業や銀行が多く、利回りはAA格社債で0.05~1.2%(IICパートナーズ調べ2017年5月現在)程度になっています。

売却が難しいのが注意点

社債は証券会社を通じて購入しますが、注意したいのは株式と比較すると大きな市場がないので、特に中途換金する場合は売却が容易ではないことです。

経営状況のよくない信用度の低い企業が高い利率で社債を発行することがありますが、リターンが大きい資産運用はリスクも大きいので、個人投資の場合は信用力の高い企業の社債を満期まで持っておくことをおすすめします。

株式に転換できる社債とは

株式に転換する権利が付いた社債のことを転換社債(CB)といいます。株式としての値上がり益と債券投資としての安全性を持ち合わせている社債ということができます。プレミアムが付いている社債と考えることができますが、債券の金利部分は普通社債より低く設定されています。

普通の社債は大きい市場が存在しないため、流動性が低いというデメリットがありましたが、転換社債の場合はCB市場と呼ばれる取引市場で株式と同じように公開され取引が行われます。

転換社債は株式に転換すると社債に戻すことはできませんので、株が値上がりした場合は株式に転換し、値下がりした場合は社債として持っておき、利子を受け取ると考えておけばよいでしょう。

社債はミドルリスク・ミドルリターン?

国債や地方債に比べれば元本割れするリスクがあるものの、比較的安全な資産運用といえる社債。ですが、先述の通り信用度の低い企業の社債を購入するくらいであれば、ミドルリスク・ミドルリターンの商品を検討したほうが、むしろリスクを抑えられるかもしれません。

例えば、不動産投資信託や株式投資、外貨預金などにも分散投資をしながら、資産を増やすことを検討するのも賢い資産運用の方法といえるでしょう。

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