金投資

金投資の魅力と、投資方法を紹介します。金投資とは、価格の変動する金を売り買いして利益を得る資産運用のことです。

経済危機で株式市場が低迷するなかで金に注目が集まり、ここ数年、金の価格が上昇しています。それは金投資には株式や債券にはない性質とメリットがあるからです。

政治・経済の影響が少なく、希少性の高い金投資

例えば、株式投資では会社が倒産してしまうと紙くずになってしまいますが、金はそれ自体に価値がありゼロになることはありません。

また、「有事の金」と呼ばれるようにインフレに強く、政治や経済の影響を受けにくい資産運用と言われています。

サブプライムローンの問題が顕在化した2007年ごろから、金の価格は急激に上昇しました。世界的な金融危機による信用不安が起き、普遍的な信用を持つ金に注目が集まったからです。

さらに金は資源としての希少性があり、今後数十年で枯渇するのではないかと言われていていることも、先高感を強めている要因の一つです。

以上のような性質があり、株価と逆の動きをすることも多いことから、ある程度資産を持っている方がリスクヘッジで運用する場合も多いようです。

価格変動+為替変動リスクがある

いいことずくめのような金投資ですが、メリットがあればデメリットもあります。

まず、金は常に価格の変動リスクがあって、株式の配当金や債券の利子のようなものがありません。今、上昇傾向にあっても永遠に上がり続けるということは考えにくく、暴落の可能性もないわけではありません。

また、金は通常はドル建てで取引されるのですが、日本国内での取引はグラム当たりの円建てで行われます。1トロイオンス当たりのドル建て価格を円換算し、実際の売買にはこれに手数料と消費税が加わります。金自体の価格変動に為替変動リスクも考えなくてはなりません。

実際、2013年ごろからここ数年の傾向を見ると、ドル建てだと金の価格は下落傾向にありますが、円建てでは高値の状態が続いていることも為替変動による影響なのです。

金取引2つの方法

金の取引方法には現物取引と証券取引があります。

現物取引には、金地金(金の延べ棒)や地金型金貨(コイン)、そして最近耳にすることが多くなった純金積立があります。純金積立は毎月定額で純金を購入していき、買い付けた金は取引会社が保管しますが、現物取引で自宅に保有する場合は盗難リスクがあることも忘れてはいけません。

一方、証券取引には金先物取引や金ETFがあります。金ETFとは投資信託の一つで、金の価格に連動する債券に投資するものです。数万円から始められ、上場しているので株式取引と同様の手続きでできるのが特長です。

毎月定額購入する純金積立や金ETFは資産家でなくても気軽に金投資を始められる仕組みと言えますが、元本が保証された資産運用商品ではありません。長期的に分散投資を考えたときに、利用を検討するのもよいのではないでしょうか。

資産運用で金投資するなら知っておきたい取引方法の違い

リスクの低い金投資ですが、運用方法の違いにより、それぞれメリットとデメリットがあります。それぞれの特徴によって相性もあるため、どの取引方法が自分に向いているのか考えましょう。ここでは金投資の各取引方法について、特徴・メリット・デメリットを紹介していきます。

ただし、取り扱う会社によっては対応が異なる場合もありますので、取引前には詳細な条件を確認することをおすすめします。

金地金

金地金とは金塊のことで、積み上げられている金の延べ棒を写真で見たことがある人もいるのではないでしょうか。すべて同じものではなく、ブランドや品質・純度などもそれぞれあり、刻印や番号などがふられています。金地金は貴金属会社や大手デパート・鉱山会社を経由して買うことができ、購入する日の相場によって価格が変動します。

相場が下落していれば安く買うことができるため、タイミングを見て買ってください。買取手数料は重さや本数によって決められるので、複数の会社を比べてみましょう。

【メリット】

  • 5g単位で買うことができる
  • 持っているだけでは課税されない
  • 現金と違って燃えたりしない
  • 実際に金を所有できる

【デメリット】

  • 保管場所が必要になる
  • 盗難や紛失など心配がある
  • 500g未満の売買手数料が必要になる
  • 5年未満の保有で売るなら課税される

純金積立

純金積立は「ドルコスト平均法」によって取引されるので、安定的に増やすことができます。定期的に決めた金額の金を買うことで、銀行の積立預金と同じような性質があります。変動する金相場において、定期的な積立金額は変わらないため、大幅に買えるときもあれば思ったほど買えないときもあります。

証券会社や貴金属会社で買うこともできますが、積み立てた金を引き出す際には手数料が発生するため気をつけましょう。資産保全の観点からは効果的と言えませんが、金取引の中でもっともリスクの低い商品です。

【メリット】

  • 毎月1,000円から積み立てられる
  • 自動積立なので確実に増やせる
  • 銀行口座から自動引落し
  • ゴールドバーや金貨とも交換可能

【デメリット】

  • 口座管理料や購入手数料が必要になる
  • まとまった金額を貯めるのに時間が必要
  • 積み立てた会社が倒産すると返してもらえない

金先物取引

金先物取引とは、少額の資金を担保に、将来的な金の売買取引を約束する商品です。例えば1年後に1kg金を買う。3ケ月後に1gを4,500円で売る。FXのようなやり方で取引を進めていく商品で、担保としては現金以外にも国債や株式で証拠金を預けることもできます。

現物取引とは異なり、先物取引では1,000倍の金額を取引できるようになります。仮に1g=4,000円だとすれば、10万程度の証拠金でも1Kg=400万円を動かすことができます

よく似た商品に金CDFと呼ばれるものもありますが、これは金先物取引よりもさらに大きなレバレッジで取引する方法なので、金先物取引とは別物になります。

【メリット】

  • 比較的少ない担保で取引可能
  • ハイリターンを狙える
  • 損失がでたら3年間は続けて控除を受けられる

【デメリット】

  • 元本(投資金)を割ることもある
  • 追加証拠金が必要な場合がある
  • 先物取引に関する仕組みの理解が必要

金ETF

金ETFとは金の上場投資信託のことです。金市場すべてに投資ができる商品で、銀行や証券会社で買うことができます。1日の出来高などにも注目する必要があり、ロンドン市場に連動しているもの、金相場や先物取引価格に関連するものなど、それぞれの銘柄によって株と同じように特性があります。

売買は1単位から可能で、5,000円くらいから取引することもできます。積み立てた金額で現物の金を買うタイプのものであれば、会社が破綻したとしても購入した金が失われたりしません。裏付けがあるものであれば、保険つきで自宅へ送ってもらうこともできます。

【メリット】

  • 売買手数料が安い
  • 指値で注文することができる
  • 株と同じようにリアルタイムで取り扱える

【デメリット】

  • 初心者には難しい
  • 配当など利回りがない
  • 銘柄が少ない

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